プラザ合意(1985~89年)
1985/9/22(日)G5(日、米、独、英、仏)財務相と中銀総裁集合、ドルの協調切り下げに合意。6週間で10~12%切り下げを目標に設定。
23日から5か国で協調してドル売り介入。
1985/9/20 238円/1ドルから1年後150円台に。目標の10~12%下げは1か月強で達成したが、円高・ドル安の流れが止まらなくなった。レーガノミクスの失敗のつけ。日本のバブル経済の入り口となる。
1987/10/19(月)ブラックマンデー。87末121円。
円とバブル(1990年~94年)
1980年代後半の円高で邦銀の海外進出が進んだ。ボルカーは自己資本比率規制で邦銀の世界進出に足かせを嵌めた。90年代邦銀は巨額の不良債権を抱えるようになった。ソ連に代わって日本が仮想敵国に。クリントンの日本たたき。クリントンの円高政策で超円高となる。バブル経済崩壊後の円高で製造業の国外脱出を招いた。
1990年代前半はほぼ直線的な円高傾向。94年6月100円を突破。
「ミスター円」(1995年~99年)
1995年4月79円75銭の戦後最高値。購買力平価の2倍の円高。クリントン時代の最悪な日米関係。クリントンは中国接近を図る。米政府のドル安放置からの転換はロバート・ルービンが強いドル回帰を打ち出したこと。ローレンス・サマーズー榊原により、1995年7月七夕介入で95円台に。巨額の円売り・ドル買い介入を行う。為替は円安傾向への転換となった。
1994年2月メキシコ通貨危機、1997年5月タイバーツ売りで、アジア通貨危機が始まる。1997年11月は三洋証券から始まる日本の金融危機。
ジャパンプレミアムで邦銀は海外市場から撤退圧力となる。1ドル140円台の円安に。長銀破綻。1998年8月に1ドル147円。
ルービンの強いドルへの転換で、FRBの利上げ。日米の金利差が開き、円キャリートレードが巨大な動きとなっていた。98年ロシア経済危機でヘッジファンド勢が総崩れとなる。キャリー取引のまき直しで、円高に向かう。
98年10月長銀の公的管理、1ドル115円。
ミセス・ワタナベ(2000年~07年)
1999年から07年夏まで、1ドル105円~120円の為替は大いなる安定の時期。小泉~ブッシュ関係が大きい。中国の急成長で日本の役割が低下。デフレ脱却のため円安政策、円売り・ドル買い介入が多かった。
りそなショックで、日経平均は03年4月28日バブル崩壊後の最安値7,607円(当時)をつけた。りそなへの公的資金注入で金融システムが安定化。
世界最低水準の政策金利0.5%でFX投資にミセスワタナベが活発化。キャリー取引で実質実効為替レートは円安に進んだ。
超円高の危機(2008年~12年)
2008年9月15日(米)、16日(日)リーマンの破綻ショックで大いなる安定が転覆した。急激な円高=危機時の超円高になる。三菱UFJのモルガン救済。
FRBの利下げで日米金利差が小さくなり、円キャリー取引の巻き戻しにより、強烈な案高に向かう。米国のゼロ金利で円高が止まらず。韓国・台湾は通貨安で日本産業の負け、製造業の衰退を招いた。
09年1~3月はGDP年率マイナス15.2%下落(速報)、民主党政府がデフレ宣言なのに、日銀は知らず。
2010年10月の円相場は、1995年4月の円高よりは円安だったが、日銀の政策余地がなかった。実質実効為替レートでみる。
2011年3月11日大震災でさらに円高が進む。11年10月31日75円32銭。ここから円安に転換している。
アベノミクス(2013年~20年)
リフレ派が経済のアベを吹き込み、衆院選で安倍が無制限の金融緩和を連呼。
2013年3月21日黒田日銀総裁。4月4日QQE1弾。2年で2%のインフレ率、国債保有量2倍。為替の円安につながった。1年目は合格点。米国の量的緩和縮小と日本の緩和拡大もある。
14年4月消費税率8%へのアップで実質成長率がマイナス7%となり、それ以後も回復鈍く。
14年10月QQE2弾。30兆円、3年、3倍。サプライズ緩和。
16年1月29日マイナス金利を導入。
16年9月YCCを開始。
最弱通貨(2020年~23年)
2020年コロナ。FRBの緊急緩和。しかし、円高は再来せず。財政出動でインフレを招く。
22年2月ロシアのウクライナ侵攻で原油値上がり、米国のインフレ率が8.5%になり、FRBは漸くゼロ金利を解除して、22年初頭の0~0.25が年末には4.25~4.50に達する休息利上げ。この結果、為替は円売り相場で円安1月113円から9月142円に至る。
9月22日98年6月以来の円買い介入。
21年10月岸田首相だったが、安倍ー黒田の金融緩和論に対抗せず。22年7月8日安倍が死亡。黒田の長期金利の引き上げ緩和修正。
黒田時代10年で「安いニッポン」となった。
23年4月植田総裁誕生。7月28日YCCの修正。
日本にはびこる超低金利の甘え。円の最弱通貨転落は、日本経済が金利上昇に耐えうる強さを持たなくなったため。日本の政策金利も2%が適正だが日銀は上げられない。
24年3月19日大規模緩和を解除、金利はマイナス0.1%から0~0.1%へ。
大暴落(2024年)
24年8月5日の株価大暴落は日経平均先物主導。だが、株価大暴落を引き起こしたきっかえは円。ドル円が朝4時の146円半ばから9時には142年に4円上昇。その端緒は金曜日の雇用統計で利下げ観測が浮上、日銀が金利を0.25%に引き上げたばかりで、日米金利差が縮まる予想でヘッジファンドの円買いを仕掛けたため。
トランプ2.0(2025年~)
・名目市場レート
・実質実効為替レート(国際決済銀行(BIS)が算出)
・購買力平価レート(IMFが算出)