2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『砂戦争 知られざる資源争奪戦』(石 弘之著、角川新書、2020年11月10日発行)

コンクリートに混ぜるための砂が不足している。 世界で毎年470~590億トンの砂が採掘されており、その7割が建設用コンクリートに混ぜる骨材として使われている。砂の市場規模は約700億ドル。 20世紀都市化の進展とともに、構想ビルが増え、セメントの需要が…

『昭和の参謀』(前田 啓介著、講談社現代新書、2022年7月20日発行)

昭和陸軍の参謀で、戦後も生き続けた人たちを取り上げて、各人の戦中から主に戦後の過ごし方をまとめた本である。 掲載されているのは、石原莞爾、服部卓四郎、辻正信、瀬島龍三、池田純久、堀栄三、八原博道。 著者は読売新聞の新聞記者である。戦争に関係…

『分断の克服 1989-1990―統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦』(板橋 拓己著、中公選書、2022年9月10日発行)

1989年11月9日のベルリンの壁崩壊から1990年10月3日のドイツ統一の期間における西ドイツの外交について。外務大臣を務めたゲンシャーの役割を中心に分析。サロッテの『1989』と比較しても劣らない良書だと思う。 本書のメインの趣旨とは異なるが、ベルリンの…

『連星から見た宇宙』(鳴沢 真也著、講談社ブルーバックス、2020年12月20日発行)

宇宙の恒星の半分は連星。兵庫県立大学西はりま天文台「なゆた」望遠鏡。 全天で太陽以外に最も明るい星である「シリウス」(おおいぬ座)は、20天文単位離れた星の連星。天文単位とは太陽と地球の距離を1とする。 北極星「ポラリス」(こぐま座)は3重連星…