『ブラックホールをのぞいてみたら』(大須賀 健著、角川書店、2017年7月発行)

ブラックホールに特化した入門編。易しく書いてあってなかなか面白い。それにしても、宇宙論の本は面白いものが多い。書き手が易しく、分かり易く書こうと工夫しているのも良いと思う。

ブラックホールの面積は大きいと思っていたのだけれど、小さいということを初めて知ったのが収穫。最初に発見されたブラックホール(候補)第1号は白鳥座X-1だそうだが、写真がないなあとと思ってたら、まだブラックホールを写真にとった例はないそうだ。それはそうだよね。

あらゆる銀河の中心には巨大ブラックホール(大質量ブラックホール)がある、というのも面白い。どこかで読んだような気もしていたけれども、まとめた説明を読んだのは本書が初めて。

しかし、大質量ブラックホールが形成された過程はまだ誰も説明できない、宇宙最大の謎だそうです。