『ヨーロッパ経済紀行』(新田 俊三著、NHKブックス、1994年3月30日発行)

著者の30有余年に渡るヨーロッパ訪問体験をまとめた書である。ドイツ、ウィーン、フランス、スペイン、イタリア、ポーランドプラハフィンランドなどの御国事情、各都市と音楽の結びつき。旅情をそそりそうな駅や博物館などの体験を整理している。著者がこんな体験を持てたことに羨望を持たざるを得ない。

そのうちに行ってみたいものだと思うが、新型コロナがいなくなるまでは無理かな。

東ベルリン詣で、ベルリン国立歌劇場で「魔弾の射手」を聞いた体験。東西経済格差は東の技術革新の遅れと消費財の貧困が目立ったこと。統一ドイツの初期の経済不振。1993年ドイツはマイナス成長、失業率10%を超えた。1993年ネオナチズム台頭。

ワイマール。ゲーテはワイマールの宰相を務めた。シラーの家。アイゼナッハのワルトブルグ城はマルチン・ルターが聖書のドイツ語訳を完成した城。マールブルグは人口7.5万人の中世的大学都市。

ラインはロベルト・シューマン。ハイネの詩に歌われたケルン。ドイツの有給休暇は法定2週間プラス労使協定で2週間。ワーグナーの「ニュールンベルグの名歌手たち」

ウィーン国立歌劇場。音の響き。・・・

きりがない。ヨーロッパとはなにか? ひとことで言えるものではないが、多様な民族・国家・歴史が織りなす国々の集合体ということだろう。