『天変地異の地球学』(藤岡 換太郎著、講談社ブルーバックス、2022年8月20日発行)

天変地異が周期的に一緒にやってくるという主題について、短い周期のものから長い周期のものまでを概観する。

台風、エルニーニョラニャーニャ、竜巻、豪雨、干ばつなど気象災害、火山、地震など固体としての地球によるもの、パンデミックのような生物に起因するものがある。

短い周期としては、潮汐、台風、洪水など。日本での地震と火山は、平安時代の8世紀と、江戸時代の18世紀が多かったようだ。これらのサイクルは1000年単位。

人類が出現していない地質時代には、氷河のサイクルがある。ミランヴィッチサイクルは太陽と地球の関係に、地球の歳差運動、地軸の傾き、楕円公転軌道を加味する。

また、大陸の離合集散で、海の海流が変る。三大事件は、3300万年前の南極還流の発生、1700万年前の黒潮の発生、300万年前のパナマ海峡の閉鎖がある。その他地中海の閉鎖と干ばつ、ヒマラヤ山脈の形成。

生物の興亡。大量絶滅がこれまで5回あった。恐竜絶滅はユカタン半島に落ちた隕石による。

大陸の合体の周期は、ウィルソン・サイクルで3億年。