『首都直下地震』(平田 直著、岩波新書、2016年2月発行)

東京をはじめとする首都圏には人口が集中しすぎている。そこにもってきて日本の場合は首都圏で大きな地震が発生する確率がかなり大きい。

こうした面から日本の震災に対する脆弱性は、他の国と比べてかなり高い結果になるのは明らかである。第二次大戦後もう80年に近くなるが、この間、首都圏で大地震がなかったのは大変な幸運であった。

内閣府や東京都などが防災計画を随時見直しているのは心強いことだが、それを自分達自身の生活の上で生かしていく必要がある。

このことは本書を読まなくても分かることではあるが。

本書で、一つ理解したのは、首都の近くで起きる地震には二つの種類があって、プレート境界で起きる地震、これは周期的である。他方は、地殻内・プレート内で起きる地震でこれは確率的事象であって周期的ではない考えられていること。

全体的に少し難しい本だ。