マーク・アダムスは、ニューヨークでアドベンチャー・トラベル・マガジンの編集者として働いている。ペルー人の奥さんをもち、子供は三人。ペルーにほとんど毎年のように出かけていた。ハイラム・ビンガムの名前をニュースで見て、彼が発見したとされるマチュピチュの探検を自分でなぞってみようという考えに取りつかれる。
旅のガイドは、ジョン・リーバースという探検家である。
ビンガムの情報を集めまくっているので、本書は半分はビンガムの話であり、マークが訪問する場所ごとにビンガムがどうしたかが出てきて混然としている。スペイン人とインカ帝国戦いの物語といろいろな話がこんがらかってしまって、とても分かりにくい。なんとなく著者の自己満足の本ではないかと思うが。
面白いのは、ジョン・リーバースという浮世離れした人物であり、また、ハイラム・ビンガムが、インディ・ジョーンズのモデルであったということ。
なんにしても話題が散らばりすぎていて散漫な書である。