『中央銀行が終わる日』(岩村 充著、新潮選書、2016年3月)

難しい本である。まず、ビットコインの説明については、技術的な話が多いのだが、マイナーがビットコインを取得する方法は良いとして、ビットコインをマイナー以外の人が取得する方法が書いていないので、あまりよく分からない。

※他の本も読み、2回目に読んでやっと理解できた。ビットコインは基本的にはマイナーが作り出すものであり、利用者はビットコインを交換により取得するだけで作り出すわけではないのだった。

ビットコインがなぜリアルなお金の代わりに使えるかは、単に信頼の問題だろうが、相場が価格が予測でできない形で変動するので使いにくいというのは分かる気がする。

経済学の理論の話が多いがそれも良く理解できない。

ハイエクの通貨の選択権についての説明もよく分からない。

中央銀行が終わるという話も、抽象的すぎて分からない。

もう一回読み直そうという気にはあまりなれない。

と言うことで、残念な本である。

※2018年2月、また読み直した。残念な本という評価は誤りだった。単に自分の理解力が足りなかっただけだ。

https://www.facebook.com/tokushige.kobayashi/posts/1791200877631684

ビットコインの話しは、以前よりよく分かったし、説明も良いと思う。

書かれた時期が2016年3月とちょっと古いと言う問題があるが、仮想通貨の本質を理解するには良いのかもしれない。