本書は防災の観点から地震対策を中心に書いている。多くの人に、地震の可能性を指摘し、防災の準備をしてもらおうという趣旨の本である。
なので、あまり技術的なことは書いてない。著者が建築設計家であることから、建築物の倒壊や揺れに関する話が多い。身近に感じられる。
江戸時代から大正時代までは、かなり頻繁に大きな地震が起きていた。
しかし、戦後は長いこと東京・東海地方には大きな地震がなかった。
2011年の東北沖大地震も幸いなことに、首都圏ではあまり大きな被害はなかった。これは大変幸運なことだったと思う。
その幸運を忘れているように思う。震災は忘れた頃にやってくる、という言葉をかみしめおく必要がある。
1703年元禄関東地震 M8.2 プレート境界
1855年安政江戸地震:東京湾北部 M7
1923年大正関東大震災:相模湾北部 M7.9 プレート境界