『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』(伊藤 公一朗著、光文社新書、2017年4月)

この本はビジネスマンにとっては重要な本だと思う。

何かを変化させた結果として何かが起きたとしても、それが因果関係によっているとは言えない。因果関係を示すには、原因となる要因だけが変化していると言うことを確認(保証)する必要がある。

本書は、その保証方法についていろいろな方法を紹介している。さらに実際の例もあるので大変理解し易い。良書である。

例えば、価格弾力性が実際の数値グラフとして示されているのは初めて見た。値段を上げれば、需要の数量は減るだろうと言うことは当然に予想できるが、問題が実際にどの位減るかということである。

こうした数字を実際に計測するのはできないんではないかと考えていたが、そうでもなくていろいろな条件が揃えばであるが、計測可能であるというのが重要である。

スーパーマーケットで「税込み価格を表示すると、税抜き価格を表示した場合に比較して平均的に8%売上が下がる」ことを調査で示した。このときのカリフォルニア州のスーパーマーケットの消費税率は7.375%であった、とか。

70歳から医療費の自己負担比率が低くなると、不連続的に病院へいく(医療サービスを利用する患者数)が増えるとか、実際に重要な事実が数字でもって示される。その数字の分析法があるというのは知らなかった。