『ドイツ史10講』(坂井 滎八郎著、岩波新書、2003年2月発行)

簡潔で、大変分かりやすいドイツ史である。

ゲルマン時代〜ワイマ−ル共和政を経て、ヒトラーのナチ時代、さらに統一ドイツまで。

特にビスマルク時代、ビスマルクが退陣してからドイツ包囲網が結成さて、第一次大戦にいたるまで。第一次大戦終結から、ワイマ−ル共和政、ヒトラー政権までの経緯が簡単にまとまっているのは良い。

ドイツというのは複雑な国であり、何回も戦争を起こしてきたというちょっと理解しがたい側面もある。第一次世界大戦第二次世界大戦という人命が虫けらのように扱れた戦争がなぜ起こったのか、という経過はだいたい理解できてきたような気がするが。楽しいものではない。

オーストリア、ドイツ、フランスの三カ国の関係はなかなか理解できていないが、少しずつ勉強中なところ。