『習近平はいったい何を考えているのか』(丹羽 宇一郎著、PHP新書、2016年10月)

中国が経済大国になったのは紛れもない事実であり、良かれ悪かれ、今後の世界は中国の状況に大きな影響を受ける。

中国から米国への留学生の数が、日本より圧倒的に多い現状では、知らない間に米国が中国に対してより親近感をもつ国になるかもしれない。

日本が米国に従っていたとしても、米国の方には、日米関係はそれほど重視されないようになる可能性がある。

中国では日本への好意を表面に表すのは政治的なリスクが大きいのであまり、表面には出てこないが、習近平日中関係については隣国との関係を大切に考えている。日本はもっと中国との関係を見直すべき、という主張である。

尖閣諸島問題にしても、日本のやり方にかなりまずい点があったという。