『南海トラフ地震』(山岡 耕春著、岩波新書、2016年1月発行)

南海トラフ地震は、フィリピン海プレートが沈み込んでいる南海トラフで起きる地震である。地理上の場所は、駿河湾から四国沖らしい。

別の首都直下地震と比べると、一つの原因で分類しているだけに概念的に分かりやすい。(首都直下地震は首都で起きるさまざまな地震という概念なので分かり難い)。

南海トラフでは、大地震が歴史的に繰り返して起きている。前回は太平洋戦争の終戦間際(1944年)の昭和東南海地震と戦後直ぐ(1946年)に起きた昭和南地震である。その前が、1854年安政南海地震安政東海地震なので、この間が90年である。同じ間隔でおきるならば2034年頃となる。

プレートの沈み込みは地球の歴史規模の話なので、これが原因であれば必ず起きると考えておく必要がある。

注意すべきは、地震がおきてから津波が来るまでの時間が短いということである。

首都圏は比較的影響が少ないが、名古屋や大阪は影響が大きい。