米中関係

『自滅する中国 なぜ世界帝国になれないのか』(エドワード・ルトワック著、芙蓉書房出版、2013年7月29日発行)

中国の経済的発展に伴い、軍事予算も相応に増えて、軍事的な大国になり周辺国が脅威を感じるようになる。そして、周辺国が、その脅威を減らす方向で互いに同盟を結ぶようになっている、という主張を行っている。 キーワードは大国の自閉症。巨大国家のリーダ…

『ラストエンペラー習近平』(エドワード・ルトワック著、文春新書、2021年7月20日発行)

さすがに戦略家というだけあって着眼点・分析力がなかなかスゴイ。 中国では、共産党が国家を領導するので、共産党中央委員会総書記が国家主席より上位である。総書記は7人の中央政治局常務委員から選ばれるが、国民による投票は行われないので国民の信任が…

『キッシンジャー回想録 中国(下)』(キッシンジャー、岩波書店、2012年3月28日発行)

下巻の中心的登場人物は鄧小平である。その前に、周恩来の失脚・キッシンジャーとの別れ、毛沢東の死についても語られる。1973年11月には周恩来がいつもより毛沢東に敬意を払い、ためらい勝ちであったが、歴史家の指摘ではそのころ周恩来に対する四人組の批…

『キッシンジャー回想録 中国(上)』(キッシンジャー、岩波書店、2012年3月28日発行)

第二次大戦後、米中対立となる。朝鮮戦争(1950年6月25日攻撃開始、1953年7月27日休戦合意)、第一次台湾海峡危機(1954年1月18日大陸側が大陳島と一江山島に侵攻~1955年休戦)、第二次台湾海峡危機(1958年8月23日沖合の島への砲撃)で、米中対立が続く。…

『米中戦争 「台湾危機」驚愕のシナリオ』(宮家 邦彦著、朝日新書、2021年10月30日発行)

米中戦争は台湾に関連して起こる可能性が大きいとして、どのようなケースでどのような危機が起きるかを分析している。 抽象的な議論であまり面白くはないが、こういう検討も必要かしれない。 なお、本書を読んで初めて知ったことがいくつかある。 まず、台湾…

『米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界』(佐橋 亮著、中公新書、2021年7月25日発行)

第1章から第4章までは、米中対立について、歴代の政権・政府を中心とするアメリカ側の中国への姿勢の変化を中心に分析した報告である。 中華人民共和国が成立後、米中は朝鮮戦争で銃火を交え、その後長く敵対関係となる。 1960年代にソ連への牽制、ベトナム…

『ファクトで読む 米中新冷戦とアフター・コロナ』(近藤大介著、講談社現代新書、2021年1月20日発行)

21世紀は米中新冷戦の時代。中国の統治体制は2020年10月の5中全会で実質的には習近平による皇帝政治となった。 2013年習政権の目標 1.2021年までに日本を抜いてアジア1になる。⇒すでに達成済み 2.2035年までに一帯一路を完成し、ユーラシア1になる。 …

『習近平と米中衝突「中華帝国」2021年の野望』(近藤 大介著、NHK出版新書、2018年11月10日発行)

トランプ政権誕生からの中国習政権の関係を辿る書。ジャーナリスト的に起きたことを時系列的に書いているので、面白みは欠ける。 2017年は北朝鮮の挑発の年とすると、2018年は米中緊張の年か。 2018年は中国では習近平一強体制が完成。 2018年3月憲法改正で…