2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧
B.C. 1177(頃)に後期青銅器時代に属するエジプトから、東地中海沿岸、トルコ、ギリシャ、キプロスあたりの古代文明が滅びたという。従来は、海の民に原因が着せられていたが、必ずしもそれだけではなく、さまざまな原因が重なり合っていた。特に、貿易で相…
マッカーサーの日本占領期について、主にマッカーサーという人物を中心に分析した本である。但し、マッカーサーは日本占領中はあまり表に出てこなかったし、回顧録はかなり自分の都合の良いように事実を歪めてかいているようなので、実像がなかなか分かり難…
重力波の本は、三冊目だが、この本はその道の専門家が書いている割には分かりやすい。好著だと思う。ブラックホールや一般相対性理論の説明もいろいろ絵があって良い。例えば、連星パルサーで重力波が発見された話は、既にシリングの本で知っていたが、より…
重力波に関する本としては、2冊目なんだかあまり面白くない。ホヴァート・シリングの本と比べると雲泥の差だ。なぜ、面白くないか考えてみるに、まず、取材が足りないのではないか? どこかの文書や本を読んでまとめたかのように見えてしまう。新鮮味、ある…
重力波は、2015年9月に初めて直接観測された。電荷を加速すると電磁気が発生する。それと同じように、重力のあるものを加速すると重力波が発生するかもしれない、と考えられた。重力波が存在するかどうかは、一般相対性理論から予測できそうだが計算が難しい…
南海トラフ地震は、フィリピン海プレートが沈み込んでいる南海トラフで起きる地震である。地理上の場所は、駿河湾から四国沖らしい。別の首都直下地震と比べると、一つの原因で分類しているだけに概念的に分かりやすい。(首都直下地震は首都で起きるさまざ…
2017年は仮想通貨バブル。ざっと読んで動向を理解するのには良い。さすがに新聞記者の書いた本で、本書を読めばひとおおり最新の動向がわかるのが良い。仮想通貨は役に立たないという人と、役に立つという人がいる。事実として仮想通貨の残高がかなり大きく…
ヒッグス粒子の理論が登場してからヒッグス粒子が発見(?)されるまでの過程を綴った本である。ヒッグス粒子は物質に質量を与える素粒子のようだが、具体的にどんなものかは本書を読んでも分かり難い。1964年にピーターヒッグス(実は同じ頃に別の物理学者…
核の脅威は冷戦後一時的に減ったようだが、最近はまた高まっているのはなんとなく感じていたが、本書を読むとそのことが具体的に分かりやすく書かれている。特に白眉は、ソ連崩壊後に、ウクライナなどにあった核弾頭やICBMを廃棄処理したプロジェクトの紹介…
東京をはじめとする首都圏には人口が集中しすぎている。そこにもってきて日本の場合は首都圏で大きな地震が発生する確率がかなり大きい。こうした面から日本の震災に対する脆弱性は、他の国と比べてかなり高い結果になるのは明らかである。第二次大戦後もう8…